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ロシア人とねこ

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こんにちは。
ふぁーにゃと一緒に暮らし始めてから、ロシア人の驚くほどの動物好きを目の当たりにします。

こっとり
こっとり

意外に思われる?かも知れませんが、ロシアはとても犬猫好きな方が多いんです。
それはもう、びっくりするくらいです。

例えば・・・

同じ階に住むある初老の女性は、私が今の家に越してきてから一度もこんにちはのご挨拶もしてくれず、話した事もありませんでした。外人の私にどこか苦手意識を持っているのかな?という感じでした。
しかし私が猫を飼い始めたことをお向かいさんから聞いたらしく、ふぁーにゃが来た2・3日後に階段でばったり会ったとき、

「あなた、猫を飼ったそうね!!しかもブリティッシュ・ブルーって聞いたんだけど、本当!?」

と目をらんらんと輝かせて話しかけてきました。(未だに彼女の名前は知りません。笑)

しかも

「会わせて・・・」と。

勿論、と、玄関先でふぁーにゃと対面して貰うと、もうこれでもか!と言うほど
「いい子ね〜可愛いわね〜なんて小さいの〜おちびちゃん〜かわいこちゃん〜こっちへおいで〜あ〜〜も〜〜・・・」
とずっと話しかけ、いつまでたっても抱っこしたまま放してくれませんでした。
ふぁーにゃも分け分からず、しかし嬉しそう。

おばちゃんは昔同じ種類の猫を飼っていたそうで、どうやらかなり溺愛していたようです。
今はわんちゃんと暮らしています。
この日以来、会う度に「ねこちゃんはどう?」と、私の事ではなくふぁーにゃの近況を尋ねてきます。

元気ですけど、何か?
元気ですけど、何か?

そして当時お向かいにいた一人暮らしのおばあちゃんは、猫と犬と暮らしていました。
ベーカというその犬は私にとてもなついてくれていて、玄関で会うと勝手に家に進入してくることがありました。そして嬉しそうにふぁーにゃを追いかけるんです。ふぁーにゃはというと、分けが分からず目をまん丸にしながら、怒ったり引っ掻いたりすることなく、何となく逃げていました。猫でもヒトでもない生き物にびっくりしたのかも知れません。

そのおばあちゃんも滅多に家に用事で来る事がないのに、お孫ちゃんが遊びに来たときにピンポンと訪ねてきました。

「子猫を孫に見せてあげたいの」と。

お孫ちゃんたちは目がキラキラ☆

犬猫のお陰で近所づきあいが良くなるんですね。おそるべし動物パワー。

そしてふぁーにゃを連れてタクシーに乗ると、大体いつも運転手さんは私にではなくふぁーにゃに話しかけ、大体いつも自分の家の猫のことを嬉しそうに話してくれます。
行きも帰りも、猫を飼っている運転手さんに当たるということも、今まで数回ありました。

冬の長いロシアでは、家の中で共に暮らす猫や犬の存在は家族そのものなんですね。ペットという感覚とはちょっと異なる気がします。
今では随分減りましたが、野良猫も野良犬も勿論います。しかし大体、誰かが餌をあげ世話をしています。更に野良犬に関してはメトロの入り口に入れてあげて寒さを凌がせてあげていることも多く、文句を言う人は殆どいません。狂犬病など噛まれると危ないとは思いますが、撫でたりするかわいがり方ではなく、そこにいることに対して普通に接しているという感じです。
春先になると、どこかで冬を越した野良の犬や猫がうろうろし始めます。

トド猫
トド猫

動物が好きというか、動物と近い存在という感じ。

そんなロシア。これからもふぁーにゃにはお世話になります。

 

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