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夏のロシア女性達を見て思うこと

すっかり秋の気配が漂うモスクワです。

葉っぱも少し色づいていて、散っている所もちらほら・・・やっぱり北国の夏は短いですね。

しかし今年の夏はちょっと異常でした。ゲリラ豪雨は常に雷を伴い恐ろしいほどピカピカドーンで常にどこかに落ちている感じ。そして1日中降り続ける雨はここでは珍しいのですが何日かありました。雨が降り始めるといきなり15度を切る位気温が落ちたり。そして雨の翌日は一気に気温が急上昇して30度超えで湿度も上がったりと、何だか忙しいお天気でした。

身体もついていくの大変です。ダウンしている人も多いですし、気持ち的にも夏なのに憂鬱でした。
日本の猛暑も酷いと聞きますが、気候が変わってきているのを感じている人も多いのではないかと思います。
世界的に変化してきていますね。

さて、そんな気候でも束の間の夏を楽しむロシア人たち。
露出がすごいのですが、それは根本的に人間の本能として太陽に飢えているからだとも思います。

ヤロスラブリにて。クレムリンの城壁周りでも光合成をする人々
ヤロスラブリにて。ビーチではなくクレムリンの城壁周りでも光合成をする人々

前にも書きましたが、ロシア人の女性は綺麗であることに対してとっても素直。胸が豊満なことや足が綺麗な事って自慢して何が悪いのっと本当に出し惜しみしません。笑 →☆ロシア人の恋愛観②

見よ、このポージング。ロシア人の女の子はちっこいときから女としての意識を持っています
見よ、このポージング。ロシア人の女の子はちっこいときから女としての意識を持っています。パパ頑張れ

「おーいおいおい」とがっかりするような品のない人もいるのですが、自分の身体に対して人にどう思われるかよりも、自分がこうしていたい、という気持ちに従う人が多いです。

日本だと「お腹周り隠さなきゃ」とか「こんな体型だったらこの服は着られない」とかとにかく体型を隠す文化ですよね。ロシアでは女性らしさを見せることの方が魅力的だという認識があります。
しかし、実は出してしまった方が「見られている」という意識から痩せたり引き締まったりすることがあると思います。つまり意識することって実は一番ダイレクトに身体に出るんです。

バレエでも同様で、ダンサー達は皆思い思いの格好をして日々レッスンをするのですが、お腹周りを隠したり、黒タイツばかりはいていたりすると、実は体型の変化に気がつかない・もしくは気がついていてもごまかせる状態になったりします。(黒タイツだと何となく引き締まって見えるという視覚的な効果があります)勿論舞台で衣装を着たりすればちょっと太ったとか痩せたとかも気がつきますが、普段の生活の中でちゃんと把握しておく方が対処もしやすいですよね。お稽古場でも同様で、色々可愛い上着やレッグウォーマー、サウナパンツやズボンなど、バレエ用品って今じゃとてもお洒落なものが増えました。しかし、やっぱり練習は鏡を見て、自分の身体に問うて、一つ一つ確認という作業を繰り返すので、そこには余計な装飾っていらないんですね。身体が温まったら脱いだ方が良いです。

なので実はピンクタイツにレオタードというのが、一番自分の身体を知るにはてっとり早い格好なんです。大人になると恥ずかしいと思う人は多いとは思いますが。そんなときは巻きスカートを。笑

ダンサーは細ければ良いと言うものではありません。やっぱり「動けてなんぼ」の世界なので、ダイエットを押しつけるより自分の身体を把握出来るようなレッスンをしてもらいたいなーと思います。

話は逸れましたが・・・

普段の生活でも 人に見られている=だから隠す

のではなく、人に見られている=だったら素敵に出す

という工夫をしてみるのも良いのではと。
*この「素敵に」というのがポイントです。出し過ぎはやはり下品なので・・・

ラトビアで見付けた足の綺麗な女の子。これは外国人ならではですが、しゅっとした足で颯爽と歩いてきて見てて気持ち良かったです
ラトビアで見付けた足の綺麗な女の子。これは外国人ならではですが、しゅっとした足で颯爽と歩いており見てて気持ち良かったです

しかし・・・実は見られてなんていないこともしばしば(笑)
だったら尚更、自分が好きだ・心地良いと思える服装を選んで、るんるんな気持ちを纏った方が幸せなのではないでしょうか。

夏になると毎年露出のものすごいロシア女性たちにうんざりすることもありますが、見ていて清々しいと言えばそうかなとも思います。そして改めて思うのは日本人って本当に華奢だということです。なのに皆自分を太ってるって思っている。それもちょっと異常です。自分が好きーって思えるのはとても素敵なことなので、どうか体型に縛られることなく、そこを飛び越えた先を見つめてお洒落してみませんか。

自分のここが好きってポイントを見付けて、とにかくそこを磨く!
そういう努力の方が自分は太っていると自己暗示をかけるよりもよっぽど健全なのかなと思う、夏のロシアでした。

 

 

 

 

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舞台というものは演者たちだけでは成り立ちません。裏舞台で支えている多くの人々の尽力あってこそ表舞台がより引き立ちます。
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生活の中で芸術はなくても良いものかも知れません。しかしあるとより豊かになるものだと私は考えます。 人でしか紡ぐことの出来ない伝統の世界。色んな角度から眺めてみると、きっと新しい発見があるはずです。

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