「ロシア人の人生観」なんて、ちょっと壮大なお題で言い過ぎました^^;(笑) 日常で感じることを数点ここに。

久々の赤の広場。ここではイベントが多いので、だだっ広く単なる「広場」になっている状態の方が最近レアです

 

大分前ですが、『ロシア人の恋愛観』その①その②という記事を書きました。改めてロシア人て刹那的な生き方が根底にあるなぁと感じます。今回は恋愛観ではなく生活や日常における価値観?的なものを。改めて感じることがあったのでシェアします。

 

*出来ない約束はしない、しかしした約束はどうしても守る*

例えば家にゲストで呼んだ時、「17時頃に集合」と言っておきながら、何かしらの理由で「18時半になる」「20時までには行きます」などなどどんどん延長していき、結局20時半頃に到着しても、悪気はない。

最終的に「来た」のだから、約束は果たした

というのが彼らの感覚。時間を守ること顔を見て話せた

という比重なのですかね。

明日会いましょうという約束をしても、「翌朝電話し合って決めよう」電話しても「お昼過ぎたらまたもう一回電話しよう」などなど、当日決めることなんてザラ。

 

*口頭での説明やパフォーマンスは得意

ロシア人はとても流暢にスピーチをします。例えばお誕生日の集まりで乾杯の前に一言述べるというのが彼らの習慣なのですが、その時に結構良い小話を挟んできます。しかも急に振られてもちゃんと話す。これはどの人もやってのけます。

日本人だと「え?何話したら良いの??」ととっても緊張して頭真っ白になってしまう人の割合の方が多い気がしますが、彼らは絶妙なコメントや、その場にふさわしい短い話をしてきます。(内容はもちろん人にもよりますが)

これは小学校の頃から試験がほぼ口頭テストなので、人前で自分の意見や見解を述べることを鍛えられまた慣れさせる教育システムの成せる技ではないか、と改めて思ったり。

 

*しかしイメージ像や長期的プランを描くのは苦手*

その場での咄嗟な対応は出来るのに、プランを考えたり先の長い計画に対しては、「?」という感じ。2、3ヶ月先の約束もイマイチちゃんと決められない。(というか考えたら前述の通り明日の約束も決められないんですもんね!笑)来年の企画なんて、「1年後なんてどうなるか分からないよ?」「何言ってるの?」「今話すこと?」そんな人が多いです。

もちろん会社のプロジェクトとか、長期的なプランなどは計画を練ることも出来ますが、

「終わりよければ全て良し」的に力任せでやってのける荒技がはびこっています。

ワールドカップ開幕前の道路工事とか、象徴的でした。笑

 

しかしこの「やってのける」んです。本当に。

むん。だってやってしまえるんだもの(意味不明に同意)彼女もまたロシア生まれ

結果的に間に合ったのだから、文句は言わせない。
そしてそれでどうにかなっている。

 

舞台の作品なんかもそう。過程を見ると「え、これで大丈夫なの!?」みたいな状態でも、本番になったらなぜかきっちりやり通す。文句を言いながらもやるべきことはやってしまう。

 

人生はいつ何が起こるか分からないというのを体感として知っている人たちだからかなと。その時に決めようという刹那的な生き方は国の崩壊とか政治的なこととか、そういうことにずっと振り回され・かつ支持してきた人たちのDNAにいつの間にか刷り込まれた生きる術なのかも知れません。

長期プランが苦手なのもそう思うと納得です。とにかく「今」何しよっか。という。

 

そういやモロッコ料理やさんにジョージア料理のハチャプリ(ピザのようなもの)があったな。つまりなんでもありってことかな

 

まぁそんな壮大な話ではなく、単にどうにかなる精神や約束を果たせないだけ・・とも言えますが。笑

 

矛盾と共存しちゃう国、それがロシアです。

・・・さてと、とっても勝手な見解(つぶやき)でした。アシカラズ

 

 

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総合芸術としてのバレエ

舞台というものは演者たちだけでは成り立ちません。裏舞台で支えている多くの人々の尽力あってこそ表舞台がより引き立ちます。
建築・歴史・哲学・文学・音楽・美術・デザイン・踊り・歌、全てを包括しているのが劇場芸術です。
生活の中で芸術はなくても良いものかも知れません。しかしあるとより豊かになるものだと私は考えます。 人でしか紡ぐことの出来ない伝統の世界。色んな角度から眺めてみると、きっと新しい発見があるはずです。

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