NO IMAGE

先日第13回モスクワ国際バレエコンクールが開催されました。

結果は日本のニュースにも出ていましたが現在カザンの劇場に所属している日本人2名と、今年ボリショイバレエ学校を卒業した千野真沙美さんの息子さん、マルク君がそれぞれ受賞しました。コンクールは通過地点であり現在の彼らの技術を披露する場なので、これからの彼らのダンサーとしての活動の方がメインになってきます。楽しみですね♪

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170621/k10011024521000.html

私は今回帰国してモスクワに戻って来てから滞在登録の関係でばたばたしていたため、気持ちに余裕がなく(汗)クラシック部門は観に行けなかったのですが、振付部門の日だけ観に行きました。

ちなみに今回の滞在登録は2017 年 FIFA コンフェデレーションズカップ、そして 2018 年 FIFA ワールドカップが開催される時期の前後に特別に適用される法令によるもの(2017年は6月1日〜7月12日迄適用)
安全対策の一環だそうです 🙄

通常観光の場合はホテルが手続きをしてくれますが、居住している外国人に対して、ロシアでは入国日から7営業日の内に滞在登録の義務が課せられています。ビザの種類によって猶予日数は変わってきますが、今回の法令では全ての外国人対象で、しかもロシア入国24時間以内に滞在登録及び通知をしなくてはならないと。しかも土日祝日の考慮もないという。。。この事を帰国前に知ったので一抹の不安を抱えたままの日本滞在でした。しかも私は11日(日)に戻って来る予定で、翌日はロシアのお誕生日で祝日(6月12日)だったため、本当に業務日なのか一体どうなるやらという感じでした。

日本でも住民票を移したり届けをだしたり等々、役所に行って作業をしなくてはいけない面倒なこともありますが、ロシアではこういった一連の作業は本当に面倒な上に、担当者の気分次第ということもあって、追い返されたり受理されなかったりすることも良くあります。1つのミスも許されない・しかし機嫌が良ければ何とかなる場合もあるというもの。ロシアあるあるの1つです。ただ、逆に言うと、受理さえして貰えれば後は安心とも言えます。…この受理さえして貰えれば、というのがミソですが。

念のため出発前成田空港で弁護士さんに再確認したところ、この作業、今までは連邦移民局(ФМС)が管轄でしたが、法令が変わり内務省(МВД)にその機能が移ったと(!)言われどこに行けば良いのやらと、益々不安になりました。←結局今まで同じ場所で、中の機能が変わっただけだったようです。

ロシアでの手続き関係は本当に骨折りですし、何よりも精神的に疲労します。お役所の人たちの横柄さにもびくびく・うんざりしますが、毎年のように法律が変わったり新しい法令が出たりすることに、役所の人たちも同様にうんざりしているのだと思います。新しい法令に追いつかない・また適応しなくてはならないのにもまたイライラするんでしょうね。そのとばっちりが一般の我々に降りかかるという図です。これも一昔と比べれば大分良くなってきているとは思いますが。。ネットが普及している現代においても、未だに手続きは紙・紙の世界です。

*****

12日祝日、警備の方には今日はやっていないと追い返されかけましたが、なんとか頼み込んで中に入れて貰うと、担当者の方がいるではありませんか!一時的な法令ですがちゃんと機能していたようです。(*日本の感覚では当たり前のように感じるとは思いますが、ロシアではやはり不思議に感じます)警備の人に色々言われた時に引き下がらなくて良かったと焦りました。翌日だと既に罰金の対象になっていましたし。

ロシア語ですが、登録についてのサイトはこちらです。

とまぁ、ロシアに住むにあたっての面倒臭い一面のお話でした。
どどっと精神的疲労が…(^^;)

現在から2017年7月12日までにロシアに入国される方、どうぞお気をつけ下さい。

*おまけ*

私のお家はここにゃ。登録よろしく

 

 

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!
>総合芸術としてのバレエ

総合芸術としてのバレエ

舞台というものは演者たちだけでは成り立ちません。裏舞台で支えている多くの人々の尽力あってこそ表舞台がより引き立ちます。
建築・歴史・哲学・文学・音楽・美術・デザイン・踊り・歌、全てを包括しているのが劇場芸術です。
生活の中で芸術はなくても良いものかも知れません。しかしあるとより豊かになるものだと私は考えます。 人でしか紡ぐことの出来ない伝統の世界。色んな角度から眺めてみると、きっと新しい発見があるはずです。

CTR IMG