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ロシアでお勧め毛皮のコート

ロシアは皮や毛皮製品が沢山あります。
寒くなるこの季節になると、街ゆく人たちの大半が何かしらもこもこした上着を着ています。

代表的なのはшуба(シューバ)と дубленка(ドゥブリョンカ)です。
シューバは毛皮。ミンクが代表的ですが、他に狸やとても貴重な貂もあります。

画像はイメージ。金髪のお姉さんが良く着ているイメージ。
画像はイメージ。金髪のお姉さんが良く着ている気がします。

ドゥブリョンカは辞書で調べると「なめし皮製羊毛外套」とあります。
つまり外側が皮で、中がもこもこの毛になっているものです。

写真はイメージ。中がもこもこ
イメージ。中がもこもこ

毛皮に対してやはり良く思わない人もいるとは思いますが。この国では実用的な日用品です。
ダウンも勿論需要が高いですが、友人曰く縫い目の所から風が入るので、とても寒い日だとちょっと頼りないんですね。スキーウェアのごついのであれば問題ないと思いますが、やはり極寒の時に着られるのは革製品だなと思います。マイナス20度を超えるときに外を歩かなくてはいかないことを思うと、しかもそれが日常だということを考えると、やはり生活の中で大切にされている存在なのだと思います。装飾品として捉えられますが、どちらかというと命を守ってくれる存在という気もします。大げさですが。

勿論、お洒落やお金持ちを装って珍しい毛皮を着て嬉しそうにしている人もいますが、一度買った毛皮のコートは一生物。更におばあちゃんやお母さんから譲って貰ってリメイクして着たりと、随分長いこと活用しているという印象です。そのリメイクの技術も、やはり優れていると思います。
ドゥブリョンカは中が羊毛や山羊の毛になっていてとても暖かく、また革製品は呼吸をするので蒸れにくいとも言います。
色んな意見があると思いますが、そして毛皮製品の実態を知るととても心が痛みますが、その土地に根付く文化として、実用性の高い国もあるということを知って貰えたらと思います。

一番良く見かけるの毛皮はこのタイプ↓。ソ連時代からずーっと着ているおばさまが多いです。膝下まであり、身体がすっぽりと収まります。これを着ている人がメトロの中で特に混んでいてぎゅうぎゅうの時に隣に居ると、もこもこしていて気持ちが良かったりします。たまに寄っかかっています(笑)

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最近は日本でもムートンのコートとかフェイクの毛皮、またラビットファーなど、全体にではなく部分的にもこっとしているコートが沢山ありますよね。しかもデザインも可愛いですし。しかしデザインが可愛いと実用的ではなく、お洒落に偏っていたりすることがあります。
ロシアのものは中々実用的なのですが、サイズの小さいものが少なかったように思います。しかしここ数年でお洒落なものが出回り始めました。
しかしどこで買って良いか分からないという方がいると思うので、以下、見に行ってみて損はないお店を↓

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Университет(ウニベルシテート)
駅を出てすぐ横にあるショッピングセンターの3階が全て毛皮屋さんになっています。
各お店の前におばさまがでーんと座って「ほらほらそこのあなた、見て行きなさいよ」と声を掛けてくるのでちょっとどきどきしてしまうと思いますが、何となく良さそうだなと思ったお店があれば入ってみて、気に入ったのを試着させてと言えば大丈夫です。
しかも着てみないと分からないので、遠慮はいりません。値段も交渉出来ます。

そしてこちらは工場直営店でロシア人女子お勧めです。
Каляев(カリャーエフ)
↑こちらサイトでも沢山写真が載っているので是非覗いてみて下さい。
大きな建物の地下がすべて毛皮製品のお店になっています。上の階はワンフロア全てが靴屋になっています。
メトロの駅だとкантемировская(カンチェミーロフスカヤ)が最寄りです。
こちら行き方の地図も載っています。http://www.fursk.ru/kontakty

このお店は週末だと本当にすごい人になり店員さんが掴まらないことがあるので、午前中からお出かけすることをお勧めします。とにかく沢山試着してみて、ぴったりな物が見付かると良いですね。

値段はピンキリですが、毛皮で6万ルーブル前後、ドゥブリョンカで3万ルーブル前後からありました。こちらは口頭での値段交渉は出来ませんが、縫製や毛皮の質も良い割にはお手頃だと思います。

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こちらもイメージです。

ちなみに私がドゥブリョンカに出会ったのはウクライナのオデッサ。
どこでお気に入りと出会うか分からないものです。

そしてロシアで着る場合は絶対にフード付きをお勧めします。
寒い時は毛糸の帽子を被ってその上にこのフードを被ると怖い物なしです。首回りに隙間を作らないと言うのが、寒さを凌ぐコツです。

写真はイメージ
正にこのようなフード。写真はイメージです

そしてロシアでは室内が暖かいので沢山重ね着していると暑くなってしまいますが、毛皮が良いのはそんなに厚着しなくても大丈夫だということです。
昔運転手さんが言っていました。
「正しい格好をすれば寒さなんて怖くない」と。本当にそうです。
気温に正直な服装で、帽子・手袋しっかりしてストレスなくお出かけしましょう。

雪が続き大分積もって除雪が間に合っていないモスクワですが、足下には十分に気を付けて下さいね。

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舞台というものは演者たちだけでは成り立ちません。裏舞台で支えている多くの人々の尽力あってこそ表舞台がより引き立ちます。
建築・歴史・哲学・文学・音楽・美術・デザイン・踊り・歌、全てを包括しているのが劇場芸術です。
生活の中で芸術はなくても良いものかも知れません。しかしあるとより豊かになるものだと私は考えます。 人でしか紡ぐことの出来ない伝統の世界。色んな角度から眺めてみると、きっと新しい発見があるはずです。

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