人生あれこれ

夫婦のかたち。人と人の間で生きるということ

小林麻央さんについては、今日本のメディアで報道されています。

盛んに言われている悲しみの言葉ですが、
私は麻央さんはとても幸せな人生を歩まれたのではないかと感じています。
勿論、幼いお子さんを2人残して旅立たれること悔しくて悔しくてしょうがないことだと思います。
しかし、自分を生かした職業に就き、そこで心から愛せる男性と巡り合えて、彼を支えて、かけがえのない子宝にも恵まれて。
愛の言葉を残して旅立てるって、本当に、素敵なことです。
34年間の人生を彼女は精一杯歩んだのだと思います。それに短い・長いというのはないのではないでしょうか。

勿論、残された側の心痛を思うと胸が張り裂けそうです。

消化不可能な、押し寄せる自分の感情と向き合っていくしかないのですし。

死を受け入れていくことは、時間がかかります。
けれど時間をかけるしか、人の死を昇華する方法はないのではないかと思います。
闘病生活を傍らで支えてきた人たちには、少しずつ覚悟をする時間はあったとは思います。愛する人が苦しみに耐える姿を見るのは、辛い作業に違いありませんが…
けれども、そこに「いるか・いないか」という事実は全く異なり、不在は予想をはるかに超えたひりひりした感情を伴います。

ただそこに生きているだけで良いと言うことに気付かされます。
人の生ってそのようなものなのだと思います。

海老蔵さんは記者会見の翌日も舞台に立たれたとのこと。
役者という役割が、彼を支える柱になっていくのかも知れません。
舞台に立つことは、弔いの作業となっていくのかなと感じました。

家族、身近な人、周りの友人たち、また過去にひとときでも時間を共有した人たち、皆、元気に笑って幸せに生きていて欲しい。
そんなことを改めて考えさせられた報道でした。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

ボリショイ日本公演に思うダンサーのキャリアについて

6月1日からボリショイバレエの日本公演が始まりました。まずは広島から、
そして本日4日からは東京文化会館で「ジゼル」と「白鳥の湖」が連日上演されます。

ワジーエフ監督はゲネプロの際、常に舞台の上でうろうろしてダンサーに指示を出しています。なかなかうるさい。笑

先日早稲田大学の方でまたバーチャル・バックステージツアーの講義をさせて頂く機会がありました。その時にダンサーについても色々調べていたのですが、今回の来日公演にあたってのダンサーたちへのインタビューや他の劇場内部の人たの話によると、どうやら2016年は出産ラッシュだった様です。
パパ・ママになったダンサーの多いこと。笑

ボリショイ劇場で活躍しているダンサーは20代が多く若いダンサーが主です。
ロシアではバレエ学校で10歳から18歳の8年教育を経て、国内外の劇場へ入団してプロのダンサーになるのですが、入団してからグンと伸びるダンサーもいれば、学校で才能があると言われていた子がそのまま活躍したり全く名前を聞かなくなることもあったり、皆それぞれです。
30歳を過ぎて来ると、肉体の衰え、プライベートの比重が増える(出産や子育てなど)ので、やはりキャリアをどう築いていくかは常に課題となっています。それは20代でももちろん同様ですし、ダンサーという職業に特化した話ではなくどの職業であっても同じ状況だとは思います。

しかしダンサー生命は非常に短く、日々の鍛錬を欠かすことが出来ない肉体労働です。平均的には40前後で引退です。怪我や色々な都合によってもっと早くキャリアを終えるダンサーも勿論沢山います。
自分たちのモチベーションもそうですが、身体と向き合い維持し向上させなくてはならない厳しいアスリートの世界なんですね。

産休に関してはロシアでは社会的な制度がちゃんとしていますが、やはり働くママを支えるのは周りの家族はもちろん、国や社会の制度ありきだよな、と改めて思います。あとは社会の意識も問題ですね。

プリマのオブラッツォーワは産後3ヶ月くらいで復帰していましたし、踊りにかける情熱はすごいなと思います。

舞台転換作業中。ジゼルの1幕から2幕へ

たまたま見つけたクリスティーナ・クレートヴァとアルチョム・オフチャレンコのちょっとしたドキュメンタリーです↓
はじめにクレートヴァが自己紹介をしていますが、そこで自分は朝起きた時に「私はバレリーナだわ!」と思って起きるのではなく、まずはママとして起きて息子ちゃんの朝食を作って・・・と、第一にママであり女性であり妻でありと、いろんな役割を持っているのだと言っています。どの様な立場であれ、その人の周りにはいろんなことが関わっており人生は多面的です。

オフチャレンコは毎日の朝のレッスンはより長くプロフェッショナルとしてキャリアを築いていくために欠かすことが出来ないものだと述べています。

なんでもそうですが、継続することこそ何事にも共通するプロフェッショナルの道ですね。というか、コツコツ努力できる人こそその道に残る人だとも思います。

それは何もバレエのキャリアの話だけでなく、仕事をする上で大事なことであり、結果自分に返って来るものなのだと思います。

・・・日本公演とは全く趣旨の違う話にはなりましたが。笑
今回の来日公演が総合芸術としてのバレエを観る機会の少ない日本のバレリーナのタマゴちゃんたちにとっても、刺激ある舞台となれば良なと思います。

舞台芸術を支える表舞台のダンサーと、裏舞台で尽力する見えない全てのスタッフの皆さんに、それぞれのプロフェッショナリズムを大事に頑張って欲しいですね。

私の職業は寝ることです
舌出てますよー