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今月は例年にないほど寒い6月となり、先週は日中も10度以下の寒い日が続きました。今日も冷たい雨が降っています。
片付けていた長袖やコートなどを引っ張り出して着ており、洗って片付けたのにorクリーニング出したのにあぁぁ・・・という方が結構いるのではないかと思います。

寒いっす。もっふり
もっふりも寒いっす。

さて、私事ですが5月の半ばに引っ越しをしました。
2年ほど前から引っ越し先を探してはいたのですが、ちょっと良いなと思うお家は大体レモント(リフォーム)をしているお家で「猫がいるんです」と言うと微妙な表情になり、また返事すると言って曖昧になることがありました。犬や猫に寛大なロシア人ですが、さすがに新しくリフォームしているお家だと大家さんも嫌がります。というのも、実はロシアでは家具やカーテン、電化製品の必要最低限のものは全て大家さんのものが始めから備え付けられていることが多いからです。

日本ではお引っ越しとなると空っぽの物件に住む人が家具等を運び入れるのが通常ですが、ロシアでは
①家具は備え付け
②必要な物があれば大家さんが買って揃えてくれる(備え付けとなる)
③食器や布団(!)まで揃っている所もある
④洗濯機や生活に必要な電化製品も大家さんが買う

等々、日本とはちょっと事情が違います。
大家さんによっては店子が自分たちで家具等を買う代わりに家賃を安くするという場合もあります。

探し疲れ既に引っ越しは諦めていたのですが、突然ご近所さんからお声掛けを頂きとんとんと決まってしまいました。猫がいることも勿論承知の上でのお誘い。ほんとラッキーでした♪(^o^)/

今回の新しいお家ではキッチンには何が必要??と聞かれ
「食器は?」→自分のあるからいい
「電子レンジないの。ごめんなさい。買う?」→使わないからいらない
「食洗機もつけれなかったの。必要かしら?」→全くもって使わないからいい

という状況でした。

勿論、駐在員の方やご自宅にお客さんを招くことが多い人は食洗機はあった方が良い人(小さい子どもがいて大変な人や水や洗剤で手が荒れるから必要という方もいますね)もいるので、人それぞれですが、私の場合は食洗機を使うほどの事ではありませんし、電子レンジはない生活に慣れているので不便を感じていません。今回お願いしたのは電気ケトル、仕事机と靴箱です。ということで多分初期費用はそこまでかからない店子となりました。
ソファベットがあったのですが、ベットは自分で気に入ったのを買いました←置いていくことになりますが、気に入ったものを買いたかったのとやはり新品は気持ちが良いですしね。

私も気に入った〜
私も気に入った〜

前の家は1960年代に建てられてから一度もリフォームすることなく、家具もずーっとソ連の物が使われていた部屋でした。マニアにはたまらない部屋だと思いますが、やはりちょっと古い感じでした。こんな感じです↓

ソ連家具の揃う部屋
ソ連家具の揃う部屋

びっくりされる方もいるかも知れませんが、バレエ学校の寮生活をたことがあるので私的にはあまり気になりませんでした。
この部屋には入居当初、前に生活していた大家さんのお姉さん夫婦のものが洋服以外はほぼ全て残っていて、私の荷物が棚に入らず外に出しっぱなしで生活をスタート。当時大家さんだったおばあちゃんは「勿体ないから使いなさい」と捨ててくれず、どうにかスペースを作ったりこっそり捨てたり(!)で凌いでいました。しかしそのおばあちゃんが亡くなって息子さん夫婦が大家さんに変わった時、奥さんが潔く色んなものを処分したりダーチャ(別荘)に持って行ったり、またお風呂や窓をリフォームしてくれたりとチャキチャキした人だったのでかなり快適になりました。

日当たりの良かったキッチンはレトロな家具も可愛くお気に入りでした
日当たりの良かったキッチンはレトロな家具も可愛くお気に入りでした

 

ソ連のものやベルニサージュで売っている食器等々、古い物が好きな人にはたまらないんじゃないかと言うくらい色々残っていましたが、息子さんの奥さんは容赦なくばしばし捨ててしまいました。今思うと好きな人にあげたら良かったのではと・・・

モスクワのセンターの方だとリフォームをして綺麗にし、外国人やお金持ちに貸し出して本人達はその家賃収入で郊外の広い家や外国に住んでいるという大家さん業務だけで生活をしている人もいます。ソ連時代、親や親戚がセンターの良い場所にアパートを貰った人たち、また90年代の混乱期に破格でアパートを買った先見の明のあった人など、不動産を持っていると現在非常に助かっているという場合があります。

やはり持つべき物は不動産なのでしょうか…

ただロシアの物件は外観やエントランス等はソ連のままでぼろぼろ、しかしドアを開けるとそこは別世界!というものが多く、そのギャップに驚きます。むしろ面白いです。それに見た目は綺麗でもアパート自体のパイプや排水事情は悪いので、水漏れ・さびが混じった茶色い水が出てくる等々問題は結構多発します。しかし家賃は東京の都心と同じ、センターだとNYと同じくらいだとも言われています。(現在ルーブルの下落で多少安い感じはしますが)特にリフォーム済み物件はびっくり家賃な物件もあります。←値段に見合っていない、というのが多くの方の見解ですが・・・

しかし何よりもこの国で大切なのは大家さんとの相性です。不動産屋さんが間に入ったり会社のスタッフが面倒を見てくれる場合はそこまで心配はありませんが、何かあったときに関わるのが大家さんなので好い人に越したことはありません。特に外国人でこの国に住む場合は、生活の軸となるアパートは要です。何かあったときに頼れる大家さんかどうかは死活問題とも言えると思います。

大家さんと仲良くね
大家さんと仲良くね

モスクワでお家を探す際は、是非その点を念頭に置いて探して下さいね。

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>総合芸術としてのバレエ

総合芸術としてのバレエ

舞台というものは演者たちだけでは成り立ちません。裏舞台で支えている多くの人々の尽力あってこそ表舞台がより引き立ちます。
建築・歴史・哲学・文学・音楽・美術・デザイン・踊り・歌、全てを包括しているのが劇場芸術です。
生活の中で芸術はなくても良いものかも知れません。しかしあるとより豊かになるものだと私は考えます。 人でしか紡ぐことの出来ない伝統の世界。色んな角度から眺めてみると、きっと新しい発見があるはずです。

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