Monthly Archive: 12月 2018

2018年もあと2日。ゆく年の振り返り

この間明けたと思ったら、もうあと2日で終わってしまう2018年 😯

目の前の景色。ふぁーさんも今年を振り返り中?単純にぼーっとしてるだけか・・・

 

皆さんにとってどんな1年でしたか?

 

世界的な大イベント、ロシアワールドカップもかなり盛り上がりましたね。
イベントを動かす裏舞台の方達に触れる機会を持てたことは、とても貴重な経験となりました。
そして表舞台で活躍する選手たちの姿は、世界中の人たちの心を打つものだったと思います。

ベルギー戦@ロストフ・ナ・ダヌー

 

モスクワに戻って7年目。ボリショイ劇場のバックステージツアーを地道に重ねる中、9月にYahoo!ニュースの取材を受けることが出来ました。昔一緒に時間を過ごした仲間や知人から温かい言葉を掛けて貰い、懐かしく気恥ずかしく胸がいっぱいになりました。そしてバレエ学校時代の同級生との再会も果たせ、時間が経ったからこそ出来る話がありました。→サーシャとの再会

ツアーの様子 photo by奥村盛人

 

バレリーナとしてではなく違う立場で、舞台芸術とは何か・どんな世界なのかを知ってもらう機会を作るというコンセプトは、このツアーを始めた2012年から変わりがありません。もっと言うと、1997年にモスクワに初めて来てバレエ学校や劇場で受けた衝撃、怪我や手術、自分の身体と向き合うリハビリと正に停滞の時期、またKバレエ・カンパニーで熊川さんのトコトン追求思考に触れ、大学で実技ではない大きな枠での芸術とは何かを勉強する中で、自分には何が出来るのだろうと言う問いが少しずつ少しずつ縒り合わさって今の自分がいると思います。

バレエ学校時代

Kバレエ・カンパニー時代 当時のメンバーのサイン入りプログラム

長い時間を掛けて、自分の関わってきたバレエや劇場芸術の世界って何なのか。またその魅力や多面性を知ってもらうにはどうすれば良いのかが自分のテーマになっています。

取材の際に写真提供など色々協力してくれた大学時代の大好きな友人たち

この数年、日本で開催しようと考えているボリショイ劇場の芸術展の件で奔走してきましたが、自分の思う内容や見せ方と、日本で求められているものとのギャップに凹んだり、またあまりにも大きなものなのだと言うことを(今更!)自覚して自分の微力さに怖じけずいてしまい、暫く現実逃避をしていたようにも思います。堂々巡りに陥りパワー不足になって弱っている自分も自覚しました。

天井桟敷の一番端っこの席からの眺め。場所によって全然見え方が違うので、どこが好きか探すのも楽しみのひとつ

 

しかし、日本にいるバレエを習っている・楽しんでいる・好きな人たちに
*踊ることや技術に捉われることなく舞台の多面性を知ってもらうことで、もっと踊りに膨らみが出るスパイスに

また舞台芸術や音楽、デザインやロシアの文化などに興味を持っている人たちに
*音楽家、お針子さんたちの仕事や照明技術、そして文学を舞台にする演出というのは職人の仕事で、そんな多面的な要素がどう絡んでいるのか

さらに言うと、これからどんなことをしようか考えて迷ってしまっていたり、不安を感じている人たちにとっても
*舞台芸術の世界に少し触れることで 何だか面白そうと興味を持ってもらい、自分の人生に豊かさのトピックとして
生の舞台やコンサートを楽しむということを取り入れるヒントにと

 

そういうきっかけの場作りをして行くにはどうすれば良いか、何が可能か。
改めて考え始めています。

勇気付けられたむっちゃんの舞台

 

・・・ゆく年を振り返り改めて自分のコンセプトを確認させて貰いつつ。。

新しいものも柔軟に取り入れ周りの人に助けて貰いながら、具体化していきそうだなと
変化の兆しも見えてきています。

窓際に置いているお花がどんどん咲いてます。外は真っ白☃️右のおにぎりのような子はキルギスからやってきた子

 

くる年2019年も始まったら早いのだろうなって思いますが! 🙄

 

笑顔や優しさあふれる毎日が積み重なり、皆さんにとって素敵な1年となりますように。

どうぞ良いお年をお迎えください。

子ども向け作品『チッポリーノ』の舞台


先日ボリショイ・バレエ学校の留学生仲間で戦友(!)でもあるむっちゃんが、ニコライ・アンドローソフ率いるバレエ団、ルースキ・セゾニの作品に客演するということでその舞台を観てきました。

彼女が踊ったのはラディッシュ(写真1列目ピンクの衣装です)1幕50分/全2幕で、常に舞台に出ずっぱりでした。よくあの短時間で覚えたなーと感心…笑

 

このバレエ団は現在ルースカヤ・ペースニャという劇場に所属しているバレエ団で、監督のアンドローソフさんはイーゴリ・モイセーエフ出身という筋金入りの元民族舞踊ダンサー。なので振り付けもキャラクターダンス要素が強いというか、演者の個性が際立つようなというか、いわゆるクラシック・バレエとは異なる舞台です。
しかも彼は左利きで、振り付けも「え、そうくるか!?」というような、クラシックバレエダンサーが思う「普通はこうだろう」みたいな流れを見事に裏切られるらしく、なかなか身体に入りにくいと苦労していました。

もちろん、基本としてクラシック・バレエが踊れないと話にならないのですが、この国ではその基盤の上に各踊りのプロフェッショナリズムを築いているように思います。

 

そしてもちろん体つきも違います。

更にキャラクターダンスの特徴として、泥臭い人間模様や普段の生活、また民話を題材にすることが多いためか演技も重要視されており、ダンサーとしての実力はもちろんですが俳優としての要素もかなり求められる分野です。

 

この作品の原作はジャンニ・ロダーニ

ここは野菜と果物たちの暮らす国。玉ねぎ坊やのチポリーノが、無実の罪で牢屋に入れられてしまったお父さんを救いだそうと大活躍。仲間たちと力をあわせて、わがままなレモン大公やトマト騎士に立ちむかいます。痛快な冒険物語。小学5・6年以上。「BOOK」データベースより引用

主役は玉ねぎ。その相手役のヒロインはラディッシュ。ぶどうのおじいさんやバイオリン弾きの梨、レモン公と悪役のトマトなどなど、個性豊かな登場人物たちが繰り広げる野菜の国の物語。

作曲はハチャトリアンで(日本では「剣の舞」で有名ですね)ところどころバレエ「スパルタクス」を彷彿とさせるようなドラマチックな曲調もありますが、基本的に楽しく耳に残るフレーズが多いのが特徴です。

 

お昼の部を観に行ったということもあり、ちびっこだらけで大盛況。子ども向けの作品にしては長い作品だとは思うのですが、皆飽きることなく食い入るように舞台に見入っていました。演出はもちろんですが舞台装置の色味や個性豊かなキャラクター、そしてお客さんを巻き込む演者達の演技力の高さはさすがだなという感じでした。(特にトマト。笑)こういう作品に小さい時から当たり前のように触れられる、またそういった作品をレパートリーに持ち、常に上演し続ける劇場運営。そういう伝統は廃れずにずっと続いて欲しいなと思います。このような活動の重要性は今すぐに結果が出るものではないとは思います。ただ、子ども達と一緒に時間を共有する家族の間に、人生の中の豊かさとして蓄積されていくものなのだと思います。

1961年のソ連アニメはこちら。ボリス・ジョーシキン監督作

あちこちのダンサーを借り出しての舞台でかつリハーサルの時間も少なかったようですが、‘やってのける’ロシア人のダンサー達の舞台根性には感心させられました。作品としてまとまっていると観せられるものになるというか、やはり基本的に舞台は演出ありきだということも改めて実感しました。

アンドローソフさん率いるルースキー・セゾン@ルースカヤ・ペースニャのサイトはこちら

instagramにカーテンコールの動画もアップしていますmoeha_mavita

 

それでは素敵なクリスマスを♪