質問にお答えします ①遅い時間の食事について

 

先日のバレエの歴史講座でご質問を頂いたので、こちらでもシェアをしたいと思いました。

「遅い時間のレッスンの食事はどうしたら良いか?」

小学6年生のお子さんからの質問です。

基本的に遅い時間のレッスンは、19時頃始まり21時頃に終わるものを指しているのだと思います。その後に食べるのかもしくはレッスン前に食べるのか、悩ましいですよね。

 

成長期の子供たちと大人の方では身体の状態も生活習慣も違うので一概には言えないものですし、ご家庭によっても考え方が色々あると思います。

そして成長期の子供たちの体型の変化を考えると、太ることを気にするお子さんも多いとは思います。しかし成長期だからこそ食事はとても大切です。

太ったらダメ!とやたらに体重を減らすことではなく「なぜ」太ることが良くないのかを考えてみることが必要です。

 

バレエは芸術なので見た目を美しく保つことが必要ではありますが

第一の理由は関節への負担をなるべく減らすためだと私は考えます。

ふぁーにゃ
ふぁーにゃ
プリエ・ルルベ、ジャンプも全て関節使うでしょ?

 

ただ、バレエだけでなく日々の生活は心身の健康ありきです。

食事や睡眠といった基本的なことを整えることが、心の健康にも大きく関わっていると思います。

なぜ食事が必要なのかと言うことを念頭に、何を食べるかというものではなく「考え方」の一つとしてお答えしたいと思います。

 

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【遅い時間の食事について】

遅い時間の食事は太りやすいという話を聞いたことがあるかもしれません。

これは半分正解で半分間違いだと私は思います。摂取する「量」と「質」を考えてあげることが大切なのだと思います。

摂取するエネルギーが余ると、身体に蓄積されてしまいますが、エネルギーが不足すると、身体は次のエネルギー(食事)をなんとしてでも吸収しなければ!と脳みそがおかしくなってしまい、過剰に吸収する体質になってしまいます。人間の危機管理能力は思った以上に優れているのです。だから太る(エネルギーを蓄える)とも言えます。

ただ、目に見える体重の変化だけに食事は直結していません。食品からのエネルギーによって、血液を作ったり心臓を動かしたり、体の中、つまり臓器が一生懸命動いて私たちの身体は「動く」ようにしてくれています。つまり食べないとバレエも出来なければ勉強もできない、遊べないしついでに言うならトイレ💩にも行けないのです。つまり代謝が落ちてしまいます。

レッスン前に軽くおにぎりやパンなどを食べおくのは良いかと思います。ただあまりにも直前だと気持ちが悪くなってしまうことがあるので注意が必要です。そしてレッスン後ですが、身体を動かした後は筋肉が疲れています。この疲労を回復させてあげる為にも食事は大切です。沢山食べてしまうと胃腸が休まらず眠りが浅くなります。逆に個人差がありますが、お腹が空きすぎると眠れない人もいます。逆算して、寝る2時間くらい前までに食べるを目安にすると良いと思います*。そして日中の勉強(や仕事)で脳みそも疲れています。脳みそのカロリー消費量は相当大きいので、翌日の学校の為にも(頭の為)にも食事を摂ることをお勧めします。

遅い時間は炭水化物を控えた方が良いと言われます(ただ、ブドウ糖は脳みその好物なので、いっぱい勉強するときはおにぎりがおすすめ)成長期に絶対必要なのはタンパク質で、お肉や魚を是非。お豆腐や納豆、またお味噌汁も植物性タンパク質の宝庫。基本的な和食がお勧めです。野菜や海藻類はビタミンやミネラルが豊富なので、髪の毛を綺麗に保ちたかったり肌荒れやニキビに悩んだりしたくなければ是非色の濃い野菜を摂るのも良いです。骨は血液を作っているので、背を伸ばしたかったら太陽をしっかり浴びること(ビタミンD)も必要です。

ついでに言うと、寝ている間も身体はエネルギーを消耗しています。沢山動いて・食べて・寝る。この基本をしっかりして代謝の良い身体を作ることが、太らず免疫力のある身体作りの基本です。

夜遅い食事が太るのではないかと気にする方は多いとは思いますが、食べなくて新陳代謝の悪い身体になってしまうのは、自分の為に良くありません。

食べてしまうことで悩むより、食べたら動く!食べるなら、作ってくれた人に感謝して美味しく食べてしまいましょう。そして忘れる😊  以上です。

*体質的に朝ご飯に重点を置いて夜ご飯を軽めにされている方もいらっしゃると思います。寝る直前の食事は温かい飲み物やスープがオススメです。

 

個人差のあるものなので、あくまでも一つの参考になればと思います。

#バレエ #食事 ”ダイエット

 

 

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