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夫婦のかたち。人と人の間で生きるということ

小林麻央さんについては、今日本のメディアで報道されています。

盛んに言われている悲しみの言葉ですが、
私は麻央さんはとても幸せな人生を歩まれたのではないかと感じています。
勿論、幼いお子さんを2人残して旅立たれること悔しくて悔しくてしょうがないことだと思います。
しかし、自分を生かした職業に就き、そこで心から愛せる男性と巡り合えて、彼を支えて、かけがえのない子宝にも恵まれて。
愛の言葉を残して旅立てるって、本当に、素敵なことです。
34年間の人生を彼女は精一杯歩んだのだと思います。それに短い・長いというのはないのではないでしょうか。

勿論、残された側の心痛を思うと胸が張り裂けそうです。

消化不可能な、押し寄せる自分の感情と向き合っていくしかないのですし。

死を受け入れていくことは、時間がかかります。
けれど時間をかけるしか、人の死を昇華する方法はないのではないかと思います。
闘病生活を傍らで支えてきた人たちには、少しずつ覚悟をする時間はあったとは思います。愛する人が苦しみに耐える姿を見るのは、辛い作業に違いありませんが…
けれども、そこに「いるか・いないか」という事実は全く異なり、不在は予想をはるかに超えたひりひりした感情を伴います。

ただそこに生きているだけで良いと言うことに気付かされます。
人の生ってそのようなものなのだと思います。

海老蔵さんは記者会見の翌日も舞台に立たれたとのこと。
役者という役割が、彼を支える柱になっていくのかも知れません。
舞台に立つことは、弔いの作業となっていくのかなと感じました。

家族、身近な人、周りの友人たち、また過去にひとときでも時間を共有した人たち、皆、元気に笑って幸せに生きていて欲しい。
そんなことを改めて考えさせられた報道でした。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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