いつの間にか165929人・・・(5月7日現在)
どうしてこうなってしまうのかな?とは思いますが。
マスクをせずに外ウロウロしているロシア人の方が多いので仕方がないような気はします。
長い冬が終わり、気候が不安定な4月を抜けて5月はロシアで一番良い季節と言ってもいいくらい
太陽が明るく清々しい季節。
そりゃ、穴籠もりしてた動物は春の陽気に誘われますよね。
なんて言ってられないのですが、とにかく5月11日までと言われている自粛は一体どうなるかな?という感じです。
さて、配信サービスでバレエ作品は今回が最後ですが、本日またYouTubeで無料配信があります。
5月7日(木)19時から/日本時間夜中1時
ミゲル・デ・セルバンテスの長編小説原作の『ドン・キホーテ』です。
世界中で人気演目。ファンも多いし馴染みある作品かなとは思いますが
スペインが舞台で、太陽の光のように底抜けに明るく陽気な演出&音楽。
どの劇場で観ても等しく元気になる演目。
ボリショイ劇場は大元になっているマリウス・プティパとゴールスキー版に2016年元ダンサーで振付家のアレクセイ・ファジーチェフ改訂を加えています。
またざっとあらすじをご紹介しますが、ふぁーにゃが見当たりません・・・
今日はどうやら後程参加っぽいです
あらすじはこちら⬇︎
プロローグでは、妄想に取り憑かれたドン・キホーテがサンチョパンサと旅に出るところから始まる。
旅に出たドン・キホーテたちが立ち寄ったのは、スペインはバルセロナ。
活気のある広場では床屋のバジルとその恋人キトリと仲間たちがわいわい戯れている。
キトリのお父さんはバジルが気に食わず、金持ちのガマーシュとキトリを結婚させる玉の輿婚を狙っている。
これもちろん楽をしたい自分のため。笑
おや、気まぐれに
・・・ふぁーさん、ガマーシュ愛でしょうか。笑
しかしそうなんです。ここほんと個性出ます。ダンサーも演じるの楽しいだろうなって思います。
そこに、馬に乗ったドン・キホーテとサンチョパンサが登場。
ここ、本物の馬やロバを使う場合があります。馬も人間も緊張ですね。粗相しちゃう場合もあるし・・・💩
ドン・キホーテはキトリを空想の世界に創った憧れの“ドルネシア姫”だと勘違い。うっとりと惚れ込みます。
そこへ闘牛士たちも参上し広場は大盛り上がり。
余談ですが
闘牛士たちの衣装は要するに「死装束」。
闘牛って命をかけた牛との闘いでとても神聖なものなんですよね。
だからこそ非常に華やかです。
この文化背景を理解していると、各劇場の衣装のこだわりも見えてきます。
この闘牛士たちの踊りもキザに踊るしマントフリッフリで観ててワッハーとなるところ。笑
ドタバタの挙句バジルとキトリは駆け落ち。
酒場に身を潜めた2人はそこで父親に見つかってしまいますが、バジルが狂言自殺をし
ドン・キホーテは2人の結婚を許してあげなさいよと父親を諭す。
その後も旅を続けていたドン・キホーテはロマ(ジプシー)たちのキャンプで風車をドラゴンと勘違いして突撃していって気絶。その間にドルネシア姫や森の女王や森の精、キューピットたちの夢を見る。
3幕はキトリとバジルの結婚式。この2人デュエット/ひとりずつのバリエーション/コーダというグラン・パ・ド・ドゥと呼ばれている踊りは、とにかくものすごく人気。
見せ場も多いしテンポも良く、ダンサーのテクニックもガンガン披露出来るので、腕試しにもなるし見る方も踊る方もとても盛り上がる踊りです。
ガラ・コンサートや発表会でもこの部分だけ抜粋されてよく上演されます。
カラッと明るいスペインの太陽の日差しの下、人で賑わった活気のある街の様子、*セギディーリャ(スペインの民族舞踏)の踊りや個性あふれる登場人物たち、ロマのダンス、夢の場でのクラシカルな踊りとのギャップ、結婚式での*ファンタンゴ(スペイン民族舞踏)の群舞と主役2人のダイナミックなデュエット。
などなど、とにかく見所満載。
*セギディーリャ⬇︎の踊り(1幕のはじめ頃にある踊り)
ボリショイバレエ学校の生徒によるもの。6年生くらいでしょうか。場所はバレエ学校の中にある舞台です。昔はリノリウム(ゴム製の床に敷く素材)が敷いてなくてボコボコの木の床でしたが・・・
*ファンタンゴ⬇︎の踊り(公演では3幕のはじめ。白い衣装)
引き続き懐かしい動画を見つけてしまいました。ボリショイバレエ学校の7年生によるファンタンゴ。生徒の踊りなのでプロの舞台とはちょっと違いますが、学校の時からこういった作品の一部である民族舞踊の練習をします。楽しかった覚えしかありません😊
こういったスペイン独特の舞踊も楽しめます。
踊り以外の場面場面でも、登場人物たちの絡む演技も目で追うと面白いですよ。
この『ドン・キホーテ』というと、どうしてもアメリカン・バレエ・シアターのバリシニコフ版をご紹介したくなってしまいます。
ミハイル・バリシニコフはソ連時代アメリカに亡命したダンサーですが、「華」そのもの。
努力してもこればかりはどうしようも出来ない舞台で目立つ「華」
これを持ち合わせているダンサーです。
もちろん、本人の努力の上でしか活かされないこの「華」は持って生まれたものだからこそ、努力も同時に強いるもの。その才能にだけ甘えていたらいつの間にか宝の持腐れとして揶揄されてしまう命取りにもなる代物でもあります。
これは別にダンサーの話だけでなく、様々な分野で共通しているものだと思います。
シンシア・ハーウェイとバリシニコフの1983年のこの『ドン・キホーテ』
随分と昔の映像にはなってしまいました😅
見所だけ抜粋した映像なのですが、色褪せないなーと今でも感じます。
そうなんです。
何でもそうですが、本人が楽しんでいること。これこそが観る側の心にも響くものなんだろうなと思います。
・・・ですね😅 笑
さて、
今世界中の劇場がこの期間に無料配信サービスを行っています。
変容の時期だとは思いますが、
舞台芸術は形を変えながら引き継がれ、守られていくだろうなと思います。
音楽のスピード感、あちこち仕込まれた演技のスパイス、テクニックも堪能出来る作品
目で読むように楽しめるバレエ『ドン・キホーテ』
Youtubeでは24時間無料で観れますので、今回も是非、お家でお楽しみ下さい♪