お知らせ

「モスクワ・ナビ」紙媒体発行終了のお知らせ

2013年6月号からスターツコーポレーション株式会社(STARTS)から発行していましたフリーペーパー「モスクワ・ナビ」は今月の2017年7月号をもちまして紙媒体での発行が終了となりました。

モスクワナビ7月号表紙はモスクワ写真部部長の杉本大介さん

スターツ・ロシアに駐在されていた前任者の方から始まったこのフリーペーパー。その方は以前駐在されていたトルコでイスタンブール・ナビを始め、モスクワに異動されてから日本人向けのフリーペーパーがモスクワにはなかったためこちらでも発行する流れとなりました。

その編集作業のお手伝いを依頼されて、土台作りの情報収集には本当に骨を折りましたが、その後モスクワに駐在されている日本人の方達の間に少しずつ浸透していく様は、お話を聞く度にじわじわ嬉しくなっていました。

コラムのページも充実しており、大使館情報、モスクワ・ジャパンクラブのお知らせ、三菱UFJ銀行による経済ニュース、バトンを繋いでいく駐在員リレー(モスクワでのリアルなビジネス情報や自社紹介等)をはじめ、
グリニッチ+9のユリアさん、
4コマ漫画で楽しく解説かみむら会計事務所の税理士の上村大輔さん、
日露ビジネスをサポートするジェトロ
NHKでドキュメンタリーを作製されていた馬場朝子さん、
ちびっこいのにパワフルなスプートニクの徳山あすかさん、
独自の世界観を展開する元voice of Russia安本浩祥さんにコラムを書いて頂いておりました。
私も4年間「舞台芸術の宝庫・ロシア」という舞台芸術のあれこれについてコラムを書かせて頂いていました。

以前はEMCの江崎先生の健康コラム、ミナト国際コンサルティング小川弘美さんによる《プリベート、マスクヴァ!》ロシアの法律に長けたCIS諸国での日系ビジネスをサポートしている弁護士の松嶋希会さんによる《リーガル・プロフェッショナルを探せ!!》、メインどころだけでなくマニアックなモスクワの博物館を紹介する石島健さんによる《博物館の風来メモ》ヤールバンクの《日ロビジネスの日常》TOTO便り等等その他広告掲載して頂いた企業など、様々な方にお世話になってきていました。

思い返すと沢山の人たちのサポートを頂いていたなと改めて思います。しかも多岐に渡る分野の方達の知識をお借りしていました。

2018年1月にweb媒体で発行の予定ではありますが、今後はどのような展開になっていくかは手探りの状況です。細々でも継続の方向で色々考えています。

またモスクワ在住の方やこれからいらっしゃる方、そして旅行で訪れる方達の情報として役に立てる媒体となれば良いなと思っています。

モスクワ・ナビをご支援して下さった皆さま、大変お世話になりありがとうございました。

ここで一旦終了とはなりますが、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

初演キャンセル『ヌレエフ』@ボリショイ劇場

ボリショイ劇場で初演予定だった「ヌレエフ」の上演がキャンセルとなりました。

こちらのニュース映像↓どんな感じの舞台か、少し垣間見れます

ウーリン総裁曰く来年の5月に再度上演を行う予定とのこと。インタビューの全てはこちら(ロシア語のみ)

色んな噂が流れてはいますが、気の毒なのはダンサーだなぁと思います。
6月末に日本公演から戻ってすぐ短期間で仕上げて。色々追い込まれて、その上でのキャンセル。

 

先日このプラゴン(ゲネプロ)を見てきたのですが、正直言うと、色々間に合っていなかったのは確かだと思います。
7月2日開催のバックステージツアーで一部リハーサルの様子を見ました。その同じシーンを舞台で観たときに配置や雰囲気も全然違っていたので、構成が定まりきっていなかったのかなと。

この演目は踊りだけでなくオペラ歌手の歌もあり、俳優さんによる言葉や朗読もあり、ダンサー本人が言葉を話したりと通常のバレエとは別物になっているので、そりゃ色々まとまらないだろうなーと正直思います。
せっかくの初演であれば、やはり納得出来るものを世に出すのが劇場の役割です。
しかしキャンセルするという決断はとても重い責任が伴います。国立の劇場として「間に合いませんでした」は許されません。

 

ただ3年ほど前から国の政策で、国立の劇場(バレエ・オペラ・演劇)に対して年間の総上演数(国内のみ)が確か20公演以上も引き上げられ、劇場内でもタイトなスケジュールを組まざるを得ない状況なのだと思います。その被害を一番被るのがダンサーではあるのですが。

企業と同じで、そこに属しているダンサー(会社員)は結局組織を回すコマでしかありません。しかしその一人一人の力がなければ、大きな仕事も成し得ないのは、劇場であれ一般企業であれ自営業であれ全く変わりありません。

大きな組織を運営することはやはりどこかでしわ寄せがくるとは思います。ただ大きな組織だからこそ、世間から期待もされるし、新しいものを成し遂げられる人材を揃えることも出来る。

古典という伝統を守りつつも、時代の流れに沿って新しい物を造って行かなくてはならない義務が劇場にはあります。だからこそ、今回は「現代の英雄(2015)」で成功をおさめたチーム(キリル・セレブレニコフ/監督、ユーリー・ポソホフ/振付)を再結成し、新しいものを造ろうとしたのだと思いますし。その作品の一部↓

色んな人の期待を裏切る結果になってしまってはいますが、あれこれ言っても仕方ありません。

中途半端なものを出すのはやはりプロとしてあってはならない姿。振付家しかりダンサーしかり。

ということで賛否両論ありますし政治的な疑惑や噂も沢山飛び交ってはいますが、どれを信じるも全部、個人の自由。言いたいことを言えば良いと思います。来年5月に観たい人は観れば良いのだと思います。

舞台は結局個人の好みの世界ですから。

 

さて、遅ればせながら今回の題材になっているルドルフ・ヌレエフ(長野由紀さん/舞踊評論家の評)

異端児で性格に難あり・激しくこだわりの強い人というイメージですが、だからこそ素晴らしい偉業を残し後世に大きな影響を与えた伝説のダンサーだと思います。

古い映像ですが。『ジゼル」1979 Lynne Seymourと

個人的な趣味ですがローラン・プティの「若者と死」バリシニコフも良いですが、ヌレエフも見応えあります。

編集可能な映像ではなく、リアルな舞台で彼の激しい人生を表現するのは中々厳しいだろうなと改めて思いました。同性愛、葛藤、スキャンダルなど生々しさ満載な人生ですしね。美しい巨像の世界だけではないそのリアルな彼の姿を舞台で表現しようと挑戦してみたものの…やはり色んな障壁があったという感じでしょうか。

2018年の5月初旬、どのように仕上がってくるのか。再考の時間となりそうですね。